こんにちは。シリコンバレー不動産です。

本日はカリフォルニアの敷金について大きな変更がありますので、そのお話をします。

新しい法令が2024年7月から執行

カリフォルニア州は、借り主を保護するため、重要な一歩として、敷金に上限を設ける法律を導入しました。新しい法令は、借り主の経済的な負担を減らすことを目的としています。

敷金の現状

現在、カリフォルニア州では、大家は敷金を3ヶ月まで請求することが許されており、それに加え初めの月の家賃も請求することができます。したがって、例えば、シリコンバレーで$3500の家賃のアパートを借りるとすると、入居費用が最大$14,000になる可能性もあるということになります。このような現状を変えるため、ニューソン州知事が新しい法令にサインをして、敷金に制限をかけました。

新しい法令の必要性

家主は敷金を潜在的な損害や未払いの家賃に備えるために利用しています。しかし、家主が敷金額を任意に設定できるものでした。借り主は新しい賃貸物件に引っ越しをする際に大きな初期費用に苦しむことがありました。敷金を1ヶ月の家賃に制限する決定は、よりバランスのとれた公正で公平な賃貸市場を作り上げるための前向きな一歩になります。

テナント保護の強化

敷金を制限するカリフォルニアの動きは、借り主保護を強化するその他の取り組みの一環です。この変更はカリフォルニアの他の借り主向けの法律と調和し、住人のニーズを優先し、より安定した、そして公平な賃貸市場が期待されます。

制限の除外物件

ただし、2つまでの物件を所持している（最大4ユニット）小さい規模のレンタルをしている貸主の場合、この敷金制限から除外されます。したがって個人大家で一軒家またはコンドミニアムを1軒貸しにだしてる方の場合は、この法令の対象にはなりません。

まとめ

カリフォルニアが敷金を1ヶ月の家賃に制限する決定は、より手頃で公正で借り主フレンドリーな賃貸市場に向けての前向きな一歩です。特にアパートではクレジットヒストリーがないからといって、敷金を2ヶ月分要求されるような頃がなくなるので日本からくる駐在員の方々には朗報だといえます。