こんにちは。シリコンバレー不動産です。
2024年は全米の集合住宅賃貸市場が予想を上回る好調ぶりを見せました。多くの新築物件が供給される中でも、賃貸需要が高水準を維持し、空室率は比較的安定していました。2025年は全体的に堅調な市場が続くと予想されますが、経済の変動が市場に影響を与える可能性も指摘されています。今回は、アメリカの不動産投資会社 Northmarq の「2025年全米賃貸市場の見通し」レポートを要約して、わかりやすく解説します。
アメリカの雇用と経済の動向
2025年のアメリカ経済は、 約170万人の新規雇用 が生まれると予測されています。これは2024年の200万人よりは減少しますが、民間企業の雇用は比較的強い成長を見せる一方で、公共部門の成長は鈍化する見込みです。
雇用が安定することは、 住宅需要の継続につながるため、賃貸市場にとってもプラス要因 となります。しかし、経済の変動要因として、移民政策の変化や国際貿易政策の影響 などもあり、今後の動向に注目が必要です。
集合住宅の供給と需要のバランス
ここ数年、アメリカでは賃貸物件の供給が増え続けてきました。2023年以降、約 100万戸 の新築物件が供給されましたが、2025年は 約40万戸 に減少すると見られています。
2024年には 30万戸以上の物件が新たに入居者を確保 しましたが、2025年はそのペースが若干鈍化する可能性があります。しかし、新築供給が減ることで、 既存物件の空室率が安定し、家賃の大幅な下落は起こりにくい という見方もあります。
一方で、シリコンバレーの住宅市場は、全米の傾向とは異なる状況にあります。シリコンバレーでは新築物件の供給が非常に限られており、土地の確保や建築規制の厳しさから、新たな賃貸物件を開発するのが難しいのが現状です。そのため、新しい物件が供給されるペースは遅く、需要に対して供給が追いつかないことが、家賃の高騰を引き起こしています。特に、テクノロジー企業の成長による人口流入が続くシリコンバレーでは、住宅需要が依然として高く、他の地域のような新築物件の供給による家賃の安定が期待しにくいのが特徴です。
投資市場の動向
2024年には投資家が新築物件や安定稼働中の賃貸物件を購入する動きが増えました。しかし、取引件数は依然として過去のピーク時より少なく、2025年も回復傾向が続くと見られています。
➡ 赴任者への影響
短期での家賃下落は期待しにくいため、早めの物件探しが重要
資金調達(ローン・投資資金)
2025年は賃貸物件の売買資金(エクイティ)や融資(ローン)の市場が活発になると予想されています。ただし、新築物件への融資は依然として厳しい状況が続きそうです。
2025年のアメリカ賃貸市場の見通し
2025年のアメリカ賃貸市場は 供給が減ることでバランスが取れ、安定した市場が維持される 可能性が高いです。
➡ 赴任者への影響とアドバイス
✅ 新築物件は少なくなるが、リノベーション済みの賃貸が増える可能性
✅ 家賃が極端に下がることは期待しにくいため、早めの住居探しがおすすめ
これからシリコンバレーやアメリカ各地に赴任される皆様にとって、安定した市場の中で賃貸物件をスムーズに確保するための参考情報 になれば幸いです。
シリコンバレー不動産では、皆様のスムーズな住まい探しをサポートいたしますので、
ぜひお気軽にご相談ください!