こんにちは。シリコンバレー不動産です。
本日は、シリコンバレーのオフィスマーケットの動向について、テナントの皆様に朗報をお届けします。
オフィス空室率は20%を超え、テナントに有利な市場状況
Joint Venture Silicon Valleyと商業不動産会社JLL Silicon Valleyによる2024年12月の報告書によると、商業不動産の空室率は上昇を続けています。
すべてのセクターで空室率が上昇しており、ラボでは24.6%、研究開発施設では11.1%、工業用施設では4.7%の空室率となっています。オフィススペースの空室率は、2023年の19.6%から2024年第3四半期には21.8%に上昇し、2019年の8.6%からは倍以上となりました。

なぜ空室率が増加しているのか
新たな開発が増加している一方で、従業員がフルタイムでオフィスに戻る可能性は低いというトレンドが見られます。従業員は復帰に抵抗しており、昨年発表された報告書によれば、サンノゼ都市圏のオフィス復帰率は40.7%と、全米で最も低い水準のひとつとなっています。
シリコンバレーでは生活費や住宅費が引き続き高騰しており、ベイエリアやカリフォルニア州外に住みながら、高い給与と多くの機会を得ることができるリモートワークが人気を集めています。
かつてテクノロジー企業は、ジム施設やランドリーサービスを含む充実した社内設備を従業員向けに提供していましたが、COVID-19パンデミック以降、これらの企業は従業員をオフィスに呼び戻すことを優先しなくなりました。

リース料の引き下げや条件改善が期待できる時期
テナントの空室率が増加することは、賃料削減の大きなチャンスとなる可能性があります。空室率が高まると、ビルのオーナーや管理会社は空室を埋めるためにテナントを引き寄せる必要があり、その結果、賃料の引き下げや交渉の余地が生まれることが多いです。
この状況を活用するためには、まず市場の動向をよく理解し、他の物件との比較を行うことが重要です。また、長期契約を結ぶことで、フリーレントやテナント改装工事の負担など、さらに有利な条件を引き出せる可能性もあります。
テナント側としては、交渉力を高めるための下調べを怠らず、専門家の意見を求めることが賢明です。

今後の展望
市場はテナント有利な状況がしばらく続くと予測されており、特に現在のオフィスリースの見直しや新規契約をお考えの方にとっては絶好の機会です。
・以下参考記事【Silicon Valley commercial vacancy rates pass 20%】SAN JOSE spot light
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