住みもしない下宿に家賃を払わなければならない大学生

こんにちは

シリコンバレー不動産です。

ベイエリアにあるの大学はコロナ感染拡大の影響でオンラインでのクラス開講となります。そこで今多くの下宿している大学生が困っています。キャンパスに戻ることができない学生は、コロナ以前に確保したアパートの家賃をまだ支払わなければなりません。何百万人もの大学生とその両親が、彼らが住むことのないアパートの家賃をを支払うことを余儀なくされているんです。

サンノゼ州立大学で経済学を専攻している2年生の女子学生の例を取ってみましょう。彼女はキャンパス近くの共有アパートに引っ越すつもりでしたが、パンデミックのため、すべてのクラスがオンラインになり、部屋をルームメイトとシェアするにはリスクがありすぎると思い、ロングビーチの実家に戻ることにしました。しかし彼女はサンノゼのアパートの家賃を契約期間中は払い続けなければいけません。また彼女は実家でも家賃を払っています。コロナが原因で母親が仕事を失ったため、家族を助けなければならないからです。今はスーパーでバイトしながら やりくりしていますが、このままだと経済的にフルタイムの大学生を続けるのは苦しいと言っています。

こういった状況の大学生は数多くいます。そして住みもしないアパートの家賃をはらいつづけるには、あまりにも公平でないと感じています。しかし州または連邦政府が、これらの状況で借主またはその親を保護するための措置を講じる選択肢があまりないというのが現状だと専門の弁護士は言っています。

彼は可能であればペナルティを払ってもリースを解約するようテナントに勧めています。それは借主、貸主双方にとってベストだと思われます。大家にとっても学生に未払いの家賃を払うように訴え、時間のかかるプロセスを経るのではなく、ペナルティの金額を受け取る方が賢明だと思うでしょう。

借主である学生は、いわゆる不可抗力の条項について契約書を確認する必要があります。あるケースは少ないですがその項がある場合は、グローバルパンデミックなどの制御できないイベントが発生した場合に契約を終了できると規定されています。不可抗力条項がなく、途中解約するためのについてペナルティの金額に合意できない場合は、家主に30日間の通知を出して退去することができます。そうすれば、家主は他の借主を法的に探すことを要求されます。見つかるまでは、家賃は払い続けなければいけませんが。

サンノゼ州立大学では、他にも何百人もの学生がこういった状況に直面しています。学生アパートの所有者に学生のリースを解約するように求める請願書が1,000以上の署名とともにオンラインで流通しているそうです。

コロナでの経済的、精神的ダメージがかなり広がっています。本当に早く収束してくれることを願います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA