アメリカの高級マンションなのにIHじゃない!?「ラジアントヒーター」の罠とカリフォルニアの最新キッチン事情
アメリカでの新生活。豪華なマンションのキッチンを見て「お、最新のIHコンロだ!」と喜んでいる方……ちょっと待ってください! 実はそれ、IHではありません。
私自身、住んでみて初めて知ったのですが、アメリカには「IHに見えるけどIHではない」不思議なコンロが存在します。今回は、その正体と、なぜアメリカからガスコンロが消えつつあるのか、動画では時間の都合上さらっとお伝えしましたがその衝撃の裏事情を解説します。
見た目はIH、中身は…?「ラジアントヒーター」の正体
まずはこちらの動画をご覧ください。コンロに火をつけた瞬間の「驚きの変化」に注目です。
動画で赤く光っていたのは、「ラジアントヒーター(Radiant Cooktop)」。 IHは磁力で鍋を温めますが、これは天板そのものが熱くなるタイプ。
- メリット: IH専用鍋じゃなくてOK。土鍋もアルミ鍋も使えます!
- デメリット: 掃除は楽だけど、消した後もずっと熱くて火傷のリスクあり。
動画で語りきれなかった裏話。なぜ「逃げ場」がないのか?
動画の中では「掃除がラクだから」「環境にいいから」という理由を紹介しましたが、実はここサンノゼやサンフランシスコ一帯は、もはや全米における「ガス禁止」の震源地となっています。
「動画では語りきれなかった裏付けデータ」を、ここで詳しく公開しますね。
カリフォルニアが進める「2030年ガス製品販売禁止」
さらに、これは個人の好みの問題だけではありません。 今、カリフォルニア州では環境規制によって「脱ガス」が急加速しています。
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新築物件: すでに多くの都市でガスの引き込みが禁止。
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2030年問題: 州全体でガス式の給湯器や暖房の販売が禁止される予定。
「今あるものは壊れるまで使っていいけど、次は電気にしてね!」という州政府からの強いメッセージが、この「IHもどき」の普及を後押ししているんです。
2020年以降の新築マンションは「ほぼ100%電気」
サンノゼ市は2019年、全米の主要都市として初めて新築物件でのガス引き込みを禁止する条例を可決しました。
現在、皆さんが目にする新しい高級アパートが「オール電化(またはラジアントヒーター)」なのは、オーナーの好みではなく、もはや州や市のルールで決まっていることなのです。
(サンノゼ市公式サイト): City of San Jose - Building Reach Code
2027年から「ガス給湯器」が実質消滅する!?
さらに衝撃的なのが、ベイエリア全体を管轄する大気質管理地区(BAAQMD)が決定した最新ルールです。
実は、2027年以降、今住んでいる家のガス給湯器が壊れても、ガス式に買い替えることができなくなる(=電気式への交換が義務化される)という段階的な規制がスタートします。
「古いアパートに住めばガスコンロが使えるから安心」……そんな時代も、もうすぐ終わりを迎えようとしています。まさに「逃げ場のない全電化」がベイエリア全体で進んでいるんです。
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証拠(BAAQMD公式発表): BAAQMD - Building Appliances
シアトル:新築マンションは実質「ガス禁止」
シアトル近郊もカリフォルニアに負けず劣らず『脱ガス』の最先端です。シアトル市は独自の厳しいエネルギーコード(建築基準)を持っており、2021年以降、4階建て以上の新築マンションや商業ビルでのガス利用(暖房・給湯)を事実上禁止しています。
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現状: これにより、シアトルの新しいアパートのキッチンは、カリフォルニア同様に電気(またはIH)が標準となっています。
ワシントン州全体でも「脱ガス」を進めようとしていますが、反対派との間で激しい争いが起きています。
まとめ:赴任準備は「動画」と「現実」の両面から!
「最新のIHだと思って、日本から高いIH専用鍋セットを船便で送っちゃった!」
そんな悲劇を防ぐためにも、まずはご自身のアパートのコンロが何タイプか、動画を参考にチェックしてみてくださいね。火をつけて動画のように真っ赤になるようだったら、それは電気コンロです。
アメリカ生活、見た目のスタイリッシュさに騙されてはいけません。
アメリカ生活では他にも日本との『当たり前』の違いが数多くあります。
物件探しから現地の細かなルールまで、不安なことがあればいつでもお気軽にご相談ください。あなたの渡米が最高のスタートになるよう、私たちが伴走します!